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可愛い恋人③(シェス視点)※
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基本的に俺は、アイルが好きなんだと思う。
「…シェ、シェス…」
「んー?どうした」
「どうした、じゃなくて…」
ああ、うるうるした目が可愛いなぁ。
掠れた声もそそる。
額にちゅ、とキスをしてやると、むすっとした顔で睨まれた。
「なんだよ」
「も、むり…っ!」
頭を撫でたら、俺の胸をぽかぽかと叩いてきた。
うん、可愛い。
「まだ大丈夫だろ?」
「そ、言って、もう何回目だとおもって…!」
「だってアイルの記憶塗り替えないと」
「もう思い出せないくらいされたよ…」
ぐったりと頭を預けられる。
確かにアイルは何回もイってるから疲れてるのかもしれない。
どれくらいヤったか覚えてないけど、とりあえずアイルの意識は2,3度飛んだし、暗かった空は白んできた。もうすぐ朝日が昇るだろう。
「あと一回」
「むり!これ以上ヤったら、こっちのほうがトラウマになる…っ」
「トラウマか…それもいいな…」
「よくない!最低!」
そう、俺は最低な奴だ。
自分自身でもよく知ってるし、俺の本質を知る知人にも言われてきた。
「ほんとに一回だけだから…」
膝に座るアイルの中には、実は屹立が突き刺さったままだ。
さっき一回アイルの中でイって、それからそのまま。「抜いて」って頼まれたけど、あたたかくて心地よいからそのままにしていたんだ。
で、不規則に締め付けられるもんだから、またヤりたくなって。
「アイルに動いて欲しいんだけど」
「この状態の、俺に、それを言うとか…むりだってば…」
「体力ないな」
「シェスがあり過ぎなんだ…っ!この絶倫!ごーかんま…!!」
「はは、ありがと」
「ほめてない!」
何を言われようと、やめるつもりはない。
アイルは忘れたって言ってるけど、まだ足りない。
いくら噛み痕をつけても、鬱血痕をつけても、満たされない。
いくらか満足したけれど、渇きを感じてしまう。
だからずっとアイルを感じていたい…
アイルが俺だけを見てくれれば満たされるのかな。
「ひぅ…っ、あ、…あ、あ…」
もうほとんど声は出ない。
ぺろ、と首筋を舐めてやると、アイルの身体が震えるのが分かった。
そのあと結局3回致してしまって、アイルが本格的に意識を飛ばしてしまったのは悪かったと思ってる。
*
「アイル、機嫌直せって」
「…しらない」
アイルは俺に背を向けている。
もうとっくに日は高く昇り、あたたかい日差しが部屋を照らしている。
「ほら、何も着てないと肌寒いだろ」
服はぐちゃぐちゃになっていたから、シーツを巻きつけてやる。
ぐるぐるに巻くと、なんだか蓑虫みたいで笑えた。
「…わらったな…」
「ごめん、可愛くて」
「…むう」
機嫌は直りそうにない。
全く、困ったものだ。
でも、そんなところも愛でたくなるのだから、俺はやっぱりアイルが好きみたいだ。
正直、愛だの恋だの分からない。
でも、アイルを手離すことは絶対にない。
引き離そうとする奴は斬り捨ててやりたい。
アイルが俺から離れようとしたら許さない。
「おいで、アイル」
「…!」
両腕を広げ、アイルの大好きな甘い声と優しい笑顔で誘う。
すると、アイルは目を見開いて、顔を赤らめた。
照れてる照れてる。
ああ、もう、そんな顔するなよ…酷いことしたくなるだろ…
のそのそとアイルが近寄ってくる。
体が痛むのか、顔を顰めながら、ゆっくりと。
「…シェス」
「つかまえた」
「わ…!」
ぎゅう、と抱きしめ、アイルを堪能する。すっぽりと収まる大きさが、まるで俺のために作られたようで、思わず口元が緩む。
「…俺がアイルの世界のすべてになればいいのに…」
「…」
ぼそりと呟くと、アイルはそっと背に手を回してきた。
「………俺の世界は、シェスだけ…だよ」
その言葉に、渇きが収まった、気がした。
大好きだよ、俺の可愛い恋人。
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