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先生の本音。【先生目線】
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あ?なんかドアの前で誰か 喋ってる?
うるせえな…
「藍!!」
「なっ、なに、声大きいよ大輝くんっ」
ちっ、あいつらか…
「俺、藍のこと、やっぱり諦められない…付き合ってくれ…」
まだ付き合ってなかったのか…
ちょっとホッとしてしまう。はっ、馬鹿か俺は。
聞き耳なんてたてて大人気ない…やめやめ
「え!?、ちょっ、嘘だよね!?だってあれ以来何もっ、て、うっ!大輝くん?いっ、いやだあ!!!」
ちゅっ
は!?ちゅ!?ふざけんな!!!
ドンッ!!
「何してんだお前!こいつはそうやって汚して良い奴じゃないって言ったろ!…お前がそんななら、俺が貰っちまうぞ…………………あ?いや、違う。今のは間違えだ。」
いや、ほんとに間違えた、こんなん言ったら本当に俺が清水を……
「ぐすっ、うっ、先生…?」
うっ、泣いてる…
「間違いだったら、俺が藍とキスしてようが関係ないですよね。」
腹立つなこいつ…
「…泣いてんじゃねえか。」
「はい。先生のせいです。」
「………は?」
「先生、藍が俺とキスしてるの、どう思いましたか?」
「……別に何も思わねえよ。」
「じゃあ、質問を変えます。先生がこないだキスしてた…えーっと」
「……裕基?」
裕基がなんだ?
「そう、裕基さんが他の男とキスしてるのを見るのと、藍が俺とキスしてるの、どっちが嫌でしたか?」
「…大輝くん、どうしたの…?」
「裕基さんのを見ても平気なのに、藍がしてるのは嫌じゃなかったですか?」
なんでわかる。
「何が言いたい…」
「先生、藍のこと好きでしょ。」
「……………………」
もう…認めてしまおうか…こんな俺を、中身を知ってまで好きだと言ってくれるこいつを、信じてみても、良いだろうか。
「せ、先生…?」
今もなんか泣きそうだし、肩震えてるし…
抱きしめてやりたい。
ああ、俺、清水のこと好きなのか。そっか。
そう思ったらなんか、笑えてきた。
「くっ…くくっ、ははっ」
「何笑ってんだ…」
「好きだよ清水。」
「………へ?」
「………やっ!やっと認めた!!!これで俺の苦労が報われる!!!」
佐千原はなんかすげえ喜んでるし、当人の清水は放心状態だ。
でもひとつ、気になることがある。
「おい、佐千原。」
「はっ、はい…」
「お前さっき、清水にキスしてなかったか?」
「えっ、あ、はい…」
「謝れ、今すぐ謝れ。」
「あっ!先生それは!!大丈夫です!何でもないです!」
「なんで佐千原を庇う…泣いてただろお前…」
「先生…俺…ほっぺにしかキスしてませんよ」
「はあ!?」
「口と見せかけてほっぺにしました。」
「清水…ほんとか?」
「ほんとですっ」
「はあ……」
なんだ、清水の純潔は守られたな…
「あっ、あのっ、先生…?」
「なんだ?」
「僕もっ、先生大好きっ」
な、顔を赤くするな、笑うな。理性がっ…
「そっ、そうか…」
ここまで素直になられても困る…
「はいっ」
「清水…放課後、資料室来て。」
「え?」
「お二人さん俺のこと忘れてるでしょ。」
「あっ、大輝くんっ!ごっ、ごめんっ!ありがとね…大輝くんのおかげだよ…」
「そっ、そんなことないよ…藍が頑張ったからだ。」
佐千原はよしよしとかしてるし。
清水も嬉しそうにするなよ…
まあ、今日の行いに免じて許してやる。
…放課後が楽しみだな。
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