アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
最悪な日。
-
「ねえ、清水くん。」
「はい?」
青柳先生が話しかけてくる、告白されてもこれと言って何もないので、特に気にせずに話していた。
「見せたいものがあるから、少しだけ時間あるかな?」
「あ…はい、大丈夫ですよ?」
「よかった、こっち。」
先生が指差すほうへとついていく。
「ここ。」
「?…何もないですけど…」
特に何も見つからず、キョロキョロする
「うん、だって、何もないからね。」
「え…?」
初めて見た、不気味な笑顔をうっすら浮かべる先生に、何かが逃げろと叫んだ気がした。
「まあ、単刀直入に言うと…君さ、藤原先生と付き合ってるでしょ?」
「っ…い、や、つっ、付き合ってません」
思っても見なかった質問に、心底動揺した。
声が震えたのが自分でもわかる。
「否定しても意味ないよ、こないだ2人が一緒に化学資料室に入るのを見たし、その時の会話も聞いた。同じネックレスしてるのも知ってる。」
「………」
言われてることは確かに全て本当のことだ。
けど、何でそんなこと知ってるの…気持ちが、悪い。
誰かに対して、初めて抱いた感情かもしれない。
"逃げなきゃ"
振り返って、教室に戻ろうとしたその時、手首を掴まれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 61