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4.裏切りと怒り12*
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だけど、このまま終わるなんて絶対に嫌だ。
最後に、1回だけでもいいからーー思い出を作りたい。栗原が欲しい。その後、どんな目に遭っても構わないから。
栗原はベッドに寝転がって、何をするわけでもなく、ただ天井を見上げていた。あんなところを見てしまったせいで、眠れないのかもしれない。もしくは、僕への怒りで興奮して眠くならないとか。
僕は布団を思い切り剥いだ。何も身につけていない下半身が少し寒い。栗原は僕が寝ていると思っていたのか、何事かと振り返った。
「栗原……」
「中森、お前」
僕のベッドから、栗原のベッドまで歩く。たったそれだけの距離で、僕は自分でも驚くほどに変われた。ついさっきまでは、栗原を誘う度胸も気力もなかったのに。
「ねえ……栗原も僕としようよ……」
今の僕はただの娼婦だ。僕をこんな風にさせたのは、荒川さんに嬲られ続けた日々だろうか。それもあるけど、多分それだけじゃない。
栗原の上に跨ると、剥き出しの雄が熱くなった。これから栗原とすることを考えると、興奮が止められない。
栗原は明らかに怒りの宿った目で、僕を見ていた。馬鹿にしていると思われているのだろう。だけど僕は、今この瞬間においてだけは、拒まれない自信がある。
栗原自身も、僕のと同じように隆起していることが分かっているからだ。
「栗原のも大きくなってる……。僕が気持ち良くし」
「中森!」
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