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煙草の煙を燻らせながら、そんなことをぐるぐると思案していると、突然そこに思わぬ客が舞い込んだ。
篤志の後姿を発見した人影は意気揚々と近づいてくる。
「やっぱり此処だった~」
いつの間にか篤志の耳に馴染んでしまった声。
振り返るとそこには転校生の樋口清人が立っていた。
さすがにここで本人が登場するとは思ってもみなかった篤志は内心焦ったが、極力顔には出さないない様に努めた。
感情の起伏が表情に出ない人形のようだと、クラスメイトから影で呼ばれているのは自分でも知っている。
そんな子供じみた厭味は痛くも痒くも無いので、篤志は知らない振りを通しているだけだ。
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