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「 暑いなぁ。本殿、クーラー入れとくかなぁ。」
早朝、巫女都はベッドに正太郎を残し、神社に来て拝殿を解放し、神職者やアルバイトの巫女が到着するまで、いつも通り巫女装束に着替えて境内の掃除をしていた。
暫くすると玉砂利を踏む音がしてそちらに目を向けると、見知らぬ大柄な男がこちらに向かって来るのが見えた。
参拝しに来たのかな?
「巫女さん?他の人は?」
「...あ、はい。すみません神職者はもう間も無く来ると思いますので。参拝ですか?」
巫女都の問い掛けに男は答えず、「じゃあ今一人なんだ」とにやりとするといきなり巫女都の口を手で覆い、羽交い締めにする。
「 んんんっ!!!」
何この人っ!? 変質者!?
「大人しくしてれば痛くはしないから。」
鼻息荒くそう言われ、僕は鳥肌が立った。咄嗟に投げ飛ばそうと男の襟首をつかんだら、骨折している右手にズキンッと痛みが走り、力が入らなかった。
ズルズルと僕を引きずって男が本殿の方へ向かうのを見て、裏の林の中に連れ込む気だと思った僕は、慌てて口を覆う男の手に思いっきり噛み付いた。
「 痛っ!!?」
噛まれた痛みに男が抱き込む腕を離した瞬間に、巫女都はその腕の中から走り出す。
後ろを振り向かず、無我夢中で走るも草履に緋袴という装いが殊の外走り難く背後に迫る足音に恐怖を感じて巫女都は叫んだ。
「 誰か助けてーっ!! ...っ.正ーちゃーんっ!!!」
あっという間に距離を詰めてきた男に腕を掴まれ暴れ叫んでいると、頬を拳で殴られその衝撃で身体に力が入らなくなる。
「 離してっ!!やだーっ!! 誰かーっ!!っ、」
怖いっ、正ちゃんっ、
抱える様にまた本殿裏の林の中に向かう男に、力が入らない為りにも必至に抵抗するが、体格差もあり虚しい足掻きで身体が震えてくればより力が入らない感じかした。
「...離してっ、お願いっ!!」
「...たまに見掛けて可愛いと思ってたんだ。いつも厳つい男と一緒だっただろ? 今日、ふらっと来てみてラッキーだったよ!」
にやにやと卑猥な笑みを見せる男に巫女都は恐怖ばかり募っていく。林の中に入ると男は振り返り人気がないのを確認すると、卑下た笑みを浮かべながら巫女都を放る様に下ろし、直ぐ様上に覆い被さって緋袴の裾から手を入れてきた。
「ここなら誰も来ない。」
「 やめてっ!! やだー!!....っ...正ちゃんっ...、」
気持ちが悪かった。正ちゃんじゃ無い誰かに触られる事を途轍も無く嫌だと思った。
緋袴の中を這い回る手が僕の性器に触れると、男がその手を止めて、もしかしたら男だと気付いて止めてくれるかも知れないと淡い期待をする。
「........男、だったのか...?」
「.........離してっ、」
男の問いに答えずそう言うと、止まっていた手がスッと後孔を撫でてきて、僕は言い様のない恐怖に腕を突っぱねて抵抗する。
「やっ、やだーっ!!!」
「....こんだけ可愛ければ男でも女でもどっちでもいいや。挿れられるなら」
その言葉に絶望を感じて、僕は心の中で正ちゃんの名をひたすら呼んで助けを求めていた。
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