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*番外編*猫
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聖夜いわく。
「マメ、ちょーカワイイよなぁ。
ふわっふわまっしろの毛並みはなで心地いーし、ビー玉はめたみたいな目はキラキラでさ。
喉くすぐると甘えたようにゴロゴロすり寄ってくるし、かまってやると嬉しそうににゃーにゃー鳴くし。
あーもう、カワイイ!」
らしい。
だが、俺は思う。
俺に寄りかかりテレビを見る聖夜。
後ろから手を回し、髪の毛を撫でる。
サラ、サラ……と指をすべり落ちていく髪は、光を浴びて艶やかだ。
時折耳の後ろやうなじを撫でると、くすぐったそうに身じろぎしながら、もっと撫でて、と言わんばかりにすり寄ってくる。
合間に俺を見上げ、ふわ……と綻ぶような笑みを浮かべ、綺麗な翡翠色の瞳が輝く。
まぶたやこめかみにキスを落とすと、自然と目を閉じ、唇へ、の催促。
じらすことなく、唇へ口づけを落とす。
「ふ、ぁ……」
俺のシャツの裾をキュッとつかみ、聖夜も口づけに応えてくる。
ちゅくっと舌を吸い、下唇を舐めてから顔を離す。
「ベッド行くか?」
「…うん」
どこか気恥ずかしそうに目を伏せながら頷く聖夜。
そんな顔が俺を煽ることを、コイツは気づいているんだろうか。
聖夜を抱き上げ、寝室へと向かった。
「んっ、あ……っりゅうせ……、あぁっ!」
聖夜の体は敏感で、どこを触ってもその口から甘い悲鳴があがる。
向かい合わせで抱き合った体勢で下から弱い部分を突き上げてやると、よりいっそう甘い甘い声が口からもれた。
「聖夜……気持ちいいか?」
「は、んぅ…っ、きもち、いっ……あぁぁっ──」
可愛く、そして淫らに鳴く聖夜。
俺は、思う。
聖夜、マメに対して言ってることは、そっくりそのままお前のことだ、と。
「あ、あ、イくっ……んっ…──あぁぁっ!」
「っは、──っ…!」
俺の可愛い可愛い、猫。
お前を鳴かせるのは、俺だけの特権───。
END
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