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手がかり(忍side)
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家から飛び出してから、まずは真の家へと急いで向かった
「おい!真!出てこい!俊が!」
扉が開き、如何にも今起きたような顔で真は出てきた
その眠そうな顔に一瞬、俊のことを忘れてしまっていた
だって、あんな色っぽい感じの寝起き顔見たら絶対理性なんてぶっ飛びそうになるだろ普通
とりあえず、すぐに正気に戻った俺は家に帰ってから何があったのかを真に説明した
「え、つまりはノエル先輩が俊先輩を誘拐したってことですか...!?」
「...あぁ」
真の顔は真っ青になり、そこからいきなり何かをブツブツ言いながら震えだした
「俺がもう少し警戒しておけばこんなことには...!!」
「いや、お前だけのせいじゃねぇ!俺も同罪だ...」
「いえ!今回ばっかりは俺のせいです...一発殴って下さい」
「バカ言え!そんなこと出来るわけ...」
「俺の気が収まらないんです!殴って下さい!」
「...っ!」
どうしたらいいものか正直迷う
今回は事前に分かっていたことをしっかり対処しなかった俺も悪い
こいつ一人に背負わせてたまるかよ...!!
「分かった。だが、俺のことも殴ってくれ」
「え...?」
「一人で背負いこむことじゃねぇだろうが!俊のことは俺ら二人で守ればいいんだ!だから、自分ばかりを責めるな!いいな!」
「っ!...これだから、俺はあんたのことが好きなんだろうな...」
俺らは、お互いに一発ずつ殴り合うと、すぐさま話し合った
「俊を今から探すのはいいんだが、手がかりもなんも無い状態だからな...どうする?」
「うーん...とりあえず、学校に行ってみるのはどうっすか?」
「学校?」
「はい、正確には職員室っす」
「なんでだ?」
「先生達にノエル先輩の電番聞けばいーんすよ」
「なるほどな...じゃあ、急いで行くぞ!」
「了解っす!」
そうして、俺は真と一緒に学校へと大急ぎで向かった
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