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後悔1~sideまさと~
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おれは、深く吐き出したくなるため息をこらえて、隣で眠る男の裸を眺める。
薄い肩。背骨が浮き出そうな華奢な背中には、まだうっすらと暴力の痕跡が残る。
その背中がゆっくりと上下しているのを見ると、なぜかひどく安心した。穏やかな呼吸だ、落ち着いているんだろう。
無理をさせてしまった自覚がある分、純の様子にはかなり敏感に反応してしまう。
抱くつもりなんて、なかったのに、な・・・
自分自身に言い訳している自分が情けない。
でも、昨日の夜、純がオナニーしていたのを見てしまった時は、本当に抱くつもりなんてなかったのだ。
煽られた、それは否めない。
亮へのもやもやした思いが、性欲として表に出てしまった。でも、純自身にも、そそられていた自分がいたことは確かだ。
拒もうと思えばできたのに、純の唇を受け入れたのがその証拠だろう。
震える唇がゆっくりと近づいてきた時、その震えが何を意味するのかをぼんやりと考えながらも、避けることなんて考えもしなかった。
重なった純の唇が、おれの想像以上に甘かったことも、おれを煽った。
結局は、久しぶりの他人の肌と体温に、おれは完璧にのめり込んでしまっていた。
理性がぶちギレそうになるのを何度も堪えられたのは、純の体に残る傷や痣の跡のおかげだろう。
まだ完全に癒えていないとわかっている体を抱くことに、罪悪感を覚えた。そして、それがおれの暴走をなんとか食い止めていたのだ。
それは、純におれのモノが欲しいとねだられた時にも効果を発揮した。
と言うよりも、ヒクヒクと蠢くアナルを見た瞬間に、あの病院での処置の様子を思い出してしまったのだ。肉が裂け、血と精液が混じり合って流れ出ていたそこ。
ここに、おれがチンコをぶち込んでしまってもいいのか。
だが、そんな躊躇いも、数秒のことだった。
おれは溜まりにたまっていた欲望に、負けてしまう。
切なげに腰を揺らめかす純があまりにも色っぽかったからかもしれない。亮への気持ちに区切りをつけたかったのかもしれない。
どんな言い訳をしたって、同じだ。
ただ、おれは、目の前の男が欲しくて堪らなかったのだ。純を抱きたくて堪らなくなっていた、それだけのことだ。
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