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再会
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食材を選んで買い物カゴに入れる。
この行動の時、あいつの顔が頭に浮かぶ。何作ったら喜ぶかなとか、どんなのが好きだったっけとか。でも、何作っても残さず食ってくれそうとか。
こんな時にも、あいつが俺の頭の中をいっぱいにする。普段ケンカしかしてねぇけど、たまに見せる優しいとこにいつも調子崩される。
今日も入れてあと4日か……二人で飯食うのも、一緒のベッドに寝れるのも、朝起きた時に抱きつかれててまんざらでもない気持ちになるのも、………夜えっちぃことすんのも……あと4日で終わる。
……もっと一緒にいたい…な…とか言っちゃうやつな……
……今日は、煮込みハンバーグとポタージュスープとコーンサラダにしよ!!
それからまたあと4日ぶんの食材を買い物カゴに入れて、レジで会計をして外に出た。
スーパーの自動ドアが開くとまだ春の冷たい風が吹き込む
「さっむっ!!!!!」
早く家に帰ろうと曲がり角を曲がってファミレスの前を通った時、ちょうど中から客が出てきたのかチリン…と鈴がなった。
そんなのには目もくれず俺はスタスタと歩いていた。
「…真白?」
ん??誰か俺の名前呼んだかな?
真白って名前あんまり聞かないから同じ名前を言われるとつい振り返ってしまう。
後で俺は振り返ってしまったことを後悔するんだ…
「………そ、ら…」
振り返った先にいたのは、俺にトラウマを植えつけた城島空だった。
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