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GENESIS -創世記- 更新再開。右の注意書きを最後まで読んでください。
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「よく頑張ったね。時間は2時間20分、ってところかな。」
「ゴホッ、ゴホッ…ヒュー…ゴホッ、ゴホッ、ヒュー、ゴホッ…」
「声も出ないみたいだね。うんうん、よくヤったよ。」
金髪の男は微笑み、胸元を軽く叩きながら簡単に身なりを正した。
そして、ポケットから白いハンカチを出し、丁寧に自身の手と自身の頬に付く少年の血を拭う。
「でも、残念だけど、君はプレブス落ちだよ。またセルヴィタスとして、頑張ってね。」
「え?!!…ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!…カッ……は、話が…ちが……。ゴホッ、ゴホッ!…これ…耐え…ら…、ゴホッ、ゴホッ、…プレ…ブス…に……ゴフッ…して、くれるって………」
「あはは!だから君はセルヴィタスなんだよ。…僕たちは、耐えたら道が見える、と言ったんだ。プレブスに昇格する、とは言っていないよ。…ほら、まぁ、そこの柵から身を乗り出せば、正門までの道は見えるじゃない?苦行を乗り越えると知り得た道もまた新たに見える、ってね。」
「なっ……ッ!」
「第一、君はセルヴィタスなのに知らないんだね。僕達だけで君を昇格に、なんて出来ないよ。昇格したいのなら、アダムに頼むんだね。」
金髪の男は、血に染まったハンカチを少年の顔へパッと投げ落とす。
ヒラリと舞ったハンカチは、少年の目線を隠すように、綺麗に頭の上に乗った。
少年の顔が隠れる。
「それ…じゃ……、僕…は…。」
「楽しかったよ。おバカな娼婦さん。」
金髪の男はそう言って、少年に背を向ける。
肌の焼けた男も、傍観していた男も、金髪の男についていくかのように、少年に背を向ける。
そう、彼は騙されて犯されたのだ。
ただの暇潰しの為に。
「……ぅぅゔーーーあ"あ"あ"あ"あ"!!」
「!」
少年は、…尻から白濁液を垂らしながら身を捩り、うつ伏せになると頭を反り返し大きく叫んだ。
ハンカチが少年の頭から落ち、地に広がる。
その豹変に驚いたのか、金髪の男たちは歩みを止め、振り返った。
血と汗と涙と唾液と精液と。
あらゆる体液を撒き散らし
泣き叫ぶその姿は
人では無い
何か別の生き物のように思えた。
「あ"あ"あ"ぁぁぁ!…ウグッ…うあああああ!」
言葉とも取れない叫びを放ちながら、少年は蠢き地を這う。
立ち上がることも出来ないのだろう。
震える腕で少しづつ体を引きずり、金髪の男に近いていく。
ズッ…ズッ…ズッ…
「ゔぅー…あ"あ"あ"ぁぁぁ!?あ"ぁ!」
それは、悲痛な叫び。
悔しさ、怒り、悲しみ、憤り…。
言葉はなくとも、その声は確かに感情を震えさせる声だった。
一瞬、兄の旧約聖書を思い出した。
「あ"あ"あ"あ!あ"ぁ!あ"あ"あぁ!」
少年は血走った目を剥き出し、食いしばって、にらむように金髪の男を見ている。
そしてついに、少年は金髪の男の右足を掴んだ。
「……ロ………。…ロワ…レロ……,。ノロワレロ!ノ"ロ"ワレロ!悪魔!あ"ぐま"!あ"ぐま"あ"あ"ぁぁぁあ!」
「………。」
「う"あ"ぁぁぁぁああああ!」
しがみつく、とはまさにその姿を指すのかと、単純に思った。
必死の形相で金髪の男の右足を抱き込む。
腕を回して決して離さないように。
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