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「おはよう」
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「そ、んな、引っ張らないで!ちぃ!」
「あぁ、ごめんごめん!」
ちぃがやっとのことで手を離したのは、晴くんの机の前だった。
どうすればいいの…?!
頭の中でパニクってるうちに、晴くんがむくりと身体を起こした。
あれ?さっきまで睨まれてたのに、こんなうるさくしても睨んでない…?
晴くんは、僕とパチリと目が合うと下を向いて短い金色の髪をガリガリとひっかく。
うぅ…やっぱりイラついてるのかなあ…。
「ほらあいさつあいさつ!
『おはよ、晴!』だよ!」
コソッとちぃが耳打ちしてくる。
チラッと晴くんの方を見ると、僕のことをじぃ〜っと凝視してて、穴があきそう!
「あ、あの!
おはよ、はる……」
晴くんとは初対面なのに呼び捨てで呼ぶことが申し訳ないのと恥ずかしいのとで、どんどん声がちっちゃくなってしまったのが自分でもわかった。
「…あのなぁ、、」
晴くんがそう言った瞬間、僕は目を見開いていたと思う。
だって、あまりにも綺麗な顔で、髪で、雰囲気で。
あまりにも綺麗な声を出すから。
やっぱり僕には、晴くんの全てが輝いて見えた。
…顔、赤くなってないかな。
「な、なんですか…じゃなくて!
なに…?」
思わず敬語がでちゃったけど、慌てて誤魔化す。
すると、晴くんはまた綺麗な金髪をガリガリとかいて、下を向いた。
「…いや、なんでもねーよ」
そう言った晴くんの顔がちょっと赤かった気がしたのは、気のせいかな…?
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