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正体7
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っていうか、俺も高槻も男。
どこにナニを突っ込むっていうんだ。
突っ込むとか突っ込まれるとか以前に、男同士のセックスってシコって終わりじゃないのか?
「つうかさ、今セッ………クスしたじゃん…?」
念の為、高槻に確認の質問をする。
その途端
高槻は目を丸くして、それから、そうかそうだよな、と独り言を呟いた。
「…?なに?ちげーの?」
「あー、うん、まぁ……」
なにを躊躇っているのか。そんなに言いにくいのか?
もしかして、俺がこういう類いが苦手だから話しづらいのだろうか。
「な、んだよ、言えよ……」
「えーっと…なんていうか………」
ふと、コンビニ袋が目に入った。
「…………もしかして、あの浣腸ってもしかする…………?」
てっきり高槻か誰かが便秘なのだと思っていたが、男に穴なんて言ったらそこぐらいしか思い付かない。
自分で問うたものの、答えを聞くことがこんなに恐怖なことがあるだろうか。
「………た、たかつき、まさか……」
高槻は渋い顔をして、眼鏡をかちゃかちゃ鳴らす。
相当テンパっているらしい。
「じっじじ実はその男同士っていうのは片方のちんこをもう一方のお尻の穴に突っ込むことでセックスが成り立つというかだからそのためにお尻浣腸しなきゃダメであのもちろん突っ込まれる方の体もだし精神的にも負担大きいかもしれないんだけどそれはもう2人の愛でどうにか乗り切っていこうよみたいなそれで俺は神田くんに突っ込みたいからそうしたら神田くんは必然的にお尻浣腸していただきたいと言いますかとりあえず全部なにもかも俺に任せてくださいってかっこよく言えたらいいんだけど俺性交自体初めての体験だし男なんてそれこそだしもしかしたらいや絶対確実に強烈な痛みが神田くんを襲うと思うんだけどそれでもよかったら俺とセックスしてくださいよろしくお願いします無理強いなんてたぶんしません神田くん大好き」
ここまで10秒。
俺はほとんど高槻が何を言っているのか聴き取れなかったし、もしここで、聞き取れていたとしても、たぶん理解が出来なかった。
とりあえず、分かったこと。
男同士=尻穴=痛い
高槻の決意が曖昧すぎる。
そして、挿れられるのは俺らしい。
最後の一言で何かが緩和されたような気がしたが、実際全くなにも緩和されていない。
「待て。どうして俺が突っ込まれるほうなんだ。」
「えっ、だって神田くんさっき『襲ってこない男は遊びだ』って言ってたからてっきり襲って欲しいのかと思いたいいたいいたいいたいっ!!!!!」
「それは俺が自分から行けるような人間じゃねぇからてめーから来いって意味だよ馬鹿!!!」
俺の言い方が悪かったこともあるが、俺の『男』を侮辱されたような気がして神田に技をかけた。
涙目になって高槻が言う。
「か、神田くんは女子とでもいいからえっちしたことあるの?!」
「あ!?ねぇよ!!」
好きな人が出来たことすらない。つまりそう高槻がハツコイ。
こんなやつが初恋とか。なんか悔しい。
「じゃあ童貞だね!」
「てめぇもじゃねぇのかよ!!」
「いっいたっいたたたっ!!!そうですそうです!!だ、だからただの童貞の神田くんより男同士のヤり方知ってる俺のほうが安全なんだよ!!!!」
一理ある、ような。
ほだされている、ような。
ただ小馬鹿にされているようで多少むかつく。
ねっ!ねっ!と高槻は己が正しいと俺に訴えかけてくる。
「大丈夫だよ、すぐヤッたりしない、乱暴になんかしない、優しくするから」
「………ぅ、それが怪しい」
「ファッ!?そっそれに、神田くん感度いいからたぶん後ろも気持ちいいって!」
「か、感度とか…っ!!!」
乳首を触られたことや刈り上げをなでられたことを思い出し、顔に熱が集まる。
途端に高槻がたたみかける。
「俺どっちかっていうと鈍いほうだし、できるだけお互い気持いいほうがいいし、なにより俺神田くんのこと大好きだし!!!オラ神田くんがいいって言うまで突っ込むのは我慢するぞ!!!」
「…っでも」
やっぱり怖い、そう言いかけた時。
高槻が俺をまたソファに押し倒してキスをしてきた。
「好き、好きだよ、嫌がることはしないから、一緒に気持ちよくなるだけだから……」
「た、かつ…んっ、ふぁっ、ちょ、まっぁっ…っ」
もう嫌がることしてるよ!!!
俺のお願い聞いてよお願いだから!!!
それでも快感は襲ってくる。
いつも高槻とのキスは脳が蕩けそうになる感覚。いつの間にか理性なんてふっ飛ばして、お互いに求め合ってしまう。
「ぁ、たかつきっ…」
「神田くん…」
突然高槻が立ち上がり、俺を持ち上げた。しかもお姫様だっこで。
「あっ、えっ?えっ!?」
「は、ごめん、やっぱりここじゃ集中できない……俺の部屋、連れてく。」
そ、それってもう完全にお泊りコースではっ!?
「えっちょ、や、待って、高槻!!」
「無理、待てない、連れてく」
高槻の目はもう完全にイッてる。
さよなら、俺の処女。(けつ穴)
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