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俺は思っていることを言った
それで須藤はなんて返してくれるかわからないけどなれることなら、須藤と今まで通りに戻りたかった
「...宮下くんが、自分がゲイであることで色々悩んでたのは知ってた
相手はノンケだったもんね」
須藤がやっと口を開いた
今話しているのはきっと俺が南のことが好きだったときの話だろう
「宮下くんはいつも自分を下卑してたけど、男が好きなことは何も悪くないのに、って半分他人事のように思いながら聞いてた
だんだん聞いてるうちに、俺も宮下くんがいう『汚い人間』の一人なのかって思えて、ちょっと...傷ついた」
須藤は俯きがちに言った
目は隠れていて表情が読み取れない
「あのね、男が女を好きになることが全て正しいわけじゃないんだよ
男が男を好きになったって汚くもないし悪いことじゃない
ただみんな男女の恋愛が当たり前に思っているだけなんだよ」
だんだん須藤は苦しそうになっていった
自分もかつてそのことで悩んだことがあるのだろうか
いつものへらへらした須藤じゃなくて、こんな姿は初めてで
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