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ツイテルンデス8
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「んじゃ、寝るぞ」
俺は徳川にガッシリ掴まれたまま(正確には小脇に抱えられて)ベッドへ。
「い、一緒に寝るの?俺、シーツとか持ってきたし、下で寝る」
流石にベッドは持ち込まなかった。
徳川の部屋だし、ベッドを2台置けないしさ。
管理人さんが処分してくれるって言うから任せてきたけども。
だからマットとシーツとか枕とかはある。
「は?今から箱開けさせる気か?」
すんげえ、嫌そうな顔しやがった。
「じ、自分で出すし」
「横でゴソゴソされたら迷惑なんだけど?」
うおっ!そう来ましたか?
「ほら、琳の負け!観念しろ」
徳川はそう言って俺を押し倒して寝技に持ち込んだ。
「ちょー!ギブ!ギブアップ!」
上に乗られ重い。
「あ!徳川、風呂!風呂入ってないだろ?」
「だから小麦だってば、………風呂なら琳より先に入った。なんで沸いてると思ってたんだよ?」
「あ……」
そっか、俺が寝てた間にね。
………うん?そう言えば俺が寝る前に……キスされてた時に声が響いたよな?
それで、徳川が部屋を出ていって、影虎に俺を守ってろって……
「なあ、こ……小麦」
徳川て呼ぶと不機嫌になりそうだから名前を呼んでみた。
すると、なんてこったい、徳川がめっちゃ嬉しそうな顔をしているではないか。
ニコッて笑って……
この顔はすげえ子供っぽくて好きかも。
「さっき、あの、なんで出て行ったの?」
子供っぽく笑う徳川の顔がちょい真顔に戻って、
「ん?ちょっと買い忘れ」
と答えた。
めっちゃ嘘ですやん。
こいつ、嘘つくの下手だ……
「影虎に俺を守れって」
「俺が琳から離れると隙をみて琳に近寄ろうとする霊がウヨウヨいるからだよ」
う、ウヨウヨ……
「虫みたいな表現するな」
「だって、琳は霊感体質だろ?」
そ、それを言われると……
「だから、俺が側にいないとダメなんだよ琳は」
徳川はそう言うとまた、子供っぽい笑顔を見せる。
なんか、可愛いかも……
「だから、一緒に寝よ?」
とぎゅうううっと抱きしめてきた。
「違うだろ!俺は抱きまくらか!!」
くそ、やっぱコイツただのエロガキだ。
可愛いって思ったのにさ。
ふんだ。
俺にはもう、大人の威厳も……先生という威厳もないに等しい。
抱き枕のごとくガッツリと抱き込まれ、徳川と同じベッドに寝ている。
エロい事されたらどうしようとかドキドキしている俺を裏切るように徳川は寝息を立てていやがる。
こんちくしょうめ!
後ろから抱きしめられてるから寝息が俺の髪にあたる。
あたる場所が髪とか……どれだけ、俺は小さいんだよ?
ぐっすり寝やがって。
ぐっすり寝ているから手が緩んでいる事に気付いた。
チャンスか?
俺はゆっくりと徳川の手を外して、身体を起こす。
起き上がると横向きに熟睡している徳川の寝顔が見えた。
俺の気も知らないで、爆睡とかいい根性してんじゃん?
薄明かりの中、充分過ぎるくらい徳川の寝顔が見える。
コイツ、俺の寝顔写メしやがったんだよな?
俺もしてやろうかな?
じっーと寝顔をみると、
…………なんか、無邪気な子供にしか見えない。
男の寝顔なんて……可愛いとか思うのはおかしいかも知れないけど、
すげえ、可愛いんですけど?
間近で見てみる。
……うん、やっぱり可愛い。
それに肌モチモチだな。男のくせに。
くそ、寝てたら可愛いのにコイツは。
生意気な口きくし、エロいし……
エロい………よな。唇とか………
視線が徳川の唇へと行ってしまう。
だって、散々キスされたし………キス上手いし……
ガキのくせに、上手いとかさ……ずるいじゃんか。
指で徳川の唇に触れる。
やわらかい唇。女の子みたいだな。
ほんと、エロい……徳川め!
顔を近付けて間近で見てみる。
間近でみても、コイツはエロい………
あー、もう!!!
俺は水を飲みたくなってベッドから降りた。
歩くと下がスースーと。
あ、俺はノーパンだった。
徳川のシャツだけで、めっちゃ彼氏の家に泊まりに来ている彼女状態じゃないか?
いや、普通は下着履かせるよな?
徳川がエロいだけなんだよ。
それに、エロい事してくるかと思ったのにさ!!
………あれ?いま、何考えてた?
エロい事待ってたみたいな?
いんや、違う!!断じて違う!
冷蔵庫からペットボトルを取り出してフタを開けるとヤケの飲み。
半分くらい飲んでぷはっと息をつく。
トントン、
えっ?なに?何の音?
小さく音がした。
ノックするような?
気のせい?そう考えていると、
トントンっ、とまた音が。
えっ?この部屋?
俺は何故か忍び足で玄関へいく。
トントン、トントン、
やっぱりノックされてる。
この部屋だよな?
えっ?まさか徳川の友達がきたとか?
うえ、やべえ、俺の格好みたら誤解される。
俺は慌てて下着を探そうとスイッチに手をかける。
ところで、今何時だよ?
深夜だよな?徳川の友達は不良か?
俺は時間を見ようと携帯を手にする。
すると、知らない番号から何件も着信が入っていた。
誰だよ?
しかも、着信はほんの数秒前まで鳴っていたようだ。
あ、音切ってたもんな。
しかし、誰だろ?
悩んでいる間にその番号から着信がきた。
えっ?えっ?
ちょ、ビックリするんだけど?
タイミング良すぎー!
知らない番号だから出るのは躊躇してしまう。
でも、番号を変えた知り合いだったら?
こんな深夜に電話?
深夜2時だぞ?
でも、急用かも知れないし…
意を決して電話に出ようとするが、その手をガシッと掴まれた。
急に掴まれビクッとなって掴んだ人物を見た。
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