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ユメ
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ちっさい駿介が、俺の手を取って嬉しそうに走ってる。つられて走り回る俺。
ふと、豪華な車が公園の近くに駐まった。外国人見たいな綺麗な男の子が出てくる。こっちを見た。あ、大きな家に入っちゃった...
特段嫌な夢って訳でもなく、むしろ幸せな気分だったのに、朝起きた俺は変な寝汗をびっしょりとかいていた。
なんだか懐かしいような気がした。今の俺にこんな記憶はないけど、夢の中の駿介は確かに、小学校の時の駿介よりも小さかった。
もしかしたら無くした記憶が夢となって現れて、俺にそれを見せたのかもしれない。
駿介は昨日、思い出したかって言ってた気がする。何の事かは聞き取れなかったけど、それが関係してるのかもしれない。
「なぁ母さん、記憶無くす前、俺と駿介になんかあった?」
朝家を出る前、母さんに聞いた。やけに真剣な顔をして、じーっと俺を見てる。
「...それは駿介くんの口から直接聞きなさい。」
俺は、母さんの答えを半ば予想してた。母さんの反応からして昔なんもなかった筈ないし、17年間生きてきて今まで教えて貰えなかったんだから、それは母さんじゃなくて駿介から聞くべきなんだ。
「...わかった。行ってきます。」
俺は、今一度駿介と向き合わなきゃいけない。そして、ようやく気づき始めたこの思いとも。
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