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赤津錦(あかずきん)
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赤津錦(あかづ にしき)君は十六歳。可愛いお年頃。学校では友達から、赤ずきんちゃんと呼ばれていた。
ある日、教室で、担任の丘麻人(おか あさと)先生が、
「誰か、風邪で休んでいる尾羽亜三(おば あさん)にプリントを届けてくれる人ぉ」
と聞いた。
「はい、僕が行きます!」
赤津君は、勢いよく手をあげた。尾羽君のことが大好きだったからだ。
「赤津か……危ないなあ」
丘先生は、心配そうに言った。
「ちゃんと届けられるか? 寄り道するんじゃないぞ」
「大丈夫です。僕は、男ですし、子どもじゃないので、知らない人にはついていきません!」
赤津君は、一生懸命に主張した。尾羽君の家を堂々と訪ねられる、絶好の機会を逃したくなかったからだ。
「いくら君が男子でも、子どもじゃなくても、気をつけるんだよ? 知っている人だからといって、ついていったらいけないよ」
丘先生は赤津君に念をおした。
「わかりました!」
やった! 赤津君は、尾羽君の家を合法的に訪問できるアイテム、「プリント」をゲットした!
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