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1.小休憩(日常 流衣、伊織、海、要、誠一郎、)
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「ぶ…ぶぇええええええええ!」
あらららら
また豪快に泣き出しちゃった。
困ったなー。
「なんやねん、急にー」
「わかんない。なんだろう。」
いやー、まだ11歳の子はね。
なんとか自分でやってくれるけども。
この子はちょっと次元が違うよね。
なんせ言葉を持たないんだから。
ゆらゆら体を揺らしているが、先ほどと違い泣き止む様子はない。
精一杯泣き喚き、必死に見える。
泣きたいのはお兄さんだよ。マジで。
すると、要はダッと走り出し、客間の方へ向かったようだ。
すぐに戻ってきた要の手には、白く四角いものと、ウェットティッシュのパック。
あー…察した。
「…マジ?」
「あー…せやなぁ。そうなるわなぁ。」
「…私がやるんだよね?」
「この赤ん坊が自分でパンツ履き替えられると思うか?」
「………」
そう。
この家の主人が先ほど宣言したのだ。
""この子らうちで育てるから""と。
つまり、私の役割がまた一つ増えると言うことで。
一呼吸おいて、赤ん坊を床のラグの上に優しく下ろす。
ラグの上にはタオルも引いてるから大丈夫だよね?
いまだグズグズ泣く誠一郎。
わかってる、わかってるよ。
ちょっと覚悟がいるんだよ。
「これ…」
「あぁ、ありがとう、要君」
「……大丈夫?」
「………うーん。多分ね。」
要から白い"それ"とウェットティッシュを受け取る。
ウェットティッシュのパッケージには"赤ちゃんのおしりふき"と可愛らしく書いてある。
そうね。
そうだよね。
おしり、自分でふけないもんね。きみ。
意を決して誠一郎が来ている服のボタンを外していく。
体の真ん中、首元から股まで一直線に開くと足の部分までボタンで外れるようになってる。
わぁ、便利。
恐る恐る、誠一郎のオムツに手をかける。
あ、やっぱりちょっと臭いよね。
赤ちゃんのそれって臭くない!とか聞いたことあるけどそんなこともなく。
やっぱ臭えわ。
外したオムツをさっさと丸めて、おしりふきを一枚抜き取り、それを誠一郎のお尻に当てる。
ちょっと乱暴かな?と思いつつ、誠一郎の足首を掴み、股間を広げて綺麗にお尻を拭いていく。
私は今日、何人のお尻をふけばいいの。
ぼんやりそう思っていると、誠一郎はピタリと泣き止む。
あーやっぱり気持ち悪かったのね。
そんな安堵をしていると、誠一郎は眉間にキュッとしわを寄せた。
もぞもぞ体を動かしたかと思うと、誠一郎は急に、ぷるぷると揺れる小さな性器をがっしり掴み、もちもちともみ始めた。
わぉ、衝撃的な映像だな、これ。
「はえー。男って赤ん坊でもオナニーすんねんな。」
「…そんなわけないじゃん。痒いんでしょ、蒸れて。」
「あー、なるほどー?」
赤ん坊に詳しいわけではないけど。
流石に伊織の言うそれが現実であって欲しくない。
遠巻きにこちらをみている流衣は楽しそうにケラケラ笑っている。
人ごとだと楽しそうね、君。
さっと新しいオムツを広げ、仕様を確認する。
なるほど、こうだな。
誠一郎のお尻の下からオムツ回して、テープを貼って装着。
なんだ簡単じゃん。
最近の家事グッズは楽でいいね。
オムツを替え終わると、誠一郎はそのまま床で寝始めた。
こいつもすげぇマイペースだな。
プチプチとボタンを戻して服を着せる。
使用済みオムツとウェットティッシュを持って立ち上がる。
「ねぇ、流衣。この子達の服とかどうしたらいい?赤ん坊の事は携帯で調べるけど。物理的な必需品は早めに揃えないとまずいかも。」
「そうだねー。君達の荷物は?」
「段ボールの中に入ってるよ。」
「あぁ、そうか。私確認してくるよ。要君もおいで。」
「! うん!」
流石に、ご本人がいないとわからないと思うんだよね。
ケーキはちょっと待っててね。
2人で客間の方へ移動した。
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