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遭遇Ⅲ
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「…何だ 影山か」
「国…見⁇」
ベンチに横たわりながら
怠そうに携帯を弄っていたのは国見だった
試合の事を思い出して思わず顔を背ける
「…帰ったのかと思った
最後のミーティングにも出ないで
どこまで王様なんだよ お前は」
「…あ…」
『ウルセェよ』
いつも言ってる台詞が出てこない
「…どうでも良いけど」
国見を見ると 視線はまた携帯に戻っていた
部室には一歩も入らず国見を見る
無表情なのはいつも通り でも赤い頬に荒い呼吸
何より部屋に充満している香りに
何故か下半身が熱くなった
「…何⁇ さっさと帰れよ」
ジロッと睨まれたのに
何故かそれすらにも興奮してくる
「国見…お前…」
大丈夫なのか⁇ そう言いたいのに言葉が出ない
「何 お前…
αのくせに 発情期のΩ見るの初めてな訳⁇」
発情期のΩ…⁇ これが…
ゴクリと無意識に喉が鳴る
国見が すごく魅力的に見えた
「…お前 暇なの⁇」
国見は表情一つ変えずに そんな事を訊いてきた
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