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僕の初挑戦
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その後、ヒトミはとても緊張しながら、どこか嬉しそうに、僕はそんなヒトミに笑いかけながら学校へと歩いていった。
学校についても、クラスが一緒だからずっと話している。でも今日はヒトミが生徒会の手伝いに呼ばれていて、学校に着くと早々にいなくなってしまった。
生徒会でもないのに手伝うなんてすごいなと思いつつも先に教室へと向かった。
特にすることもないけど、時間あるし、なにしよう?
そうだ!学校探検をしよう♪
僕は荷物を教室に置いて、廊下へと出ていった。
知らないものはないと思っていた学校も、改めて見ると発見ばかりだった。
落書きが集中している階段。
全く使われていない空き教室。
返されないまま放置された図書室の本。
施錠が壊れかけていて実は開けられる屋上のドア。
面白い……!
もっとまわりたい。そう思ったところで、運悪くチャイムが鳴った。
「あーあ……」
仕方ない。戻ろう。そう思って辺りを見回したら、教室から随分と離れていた。
やば。先生が来る前に教室に行かなきゃ。
でも、あんまり走ると病気が出ちゃう。お医者さんにも、あまり走らないでって言われたし。
ゆっくり、だけどできるだけ急いで教室へと向かった。
急げ〜!
曲がり角を曲がって、そこの廊下をまっすぐ行ったら教室につく。
急ぎ過ぎていた僕は、前など特に注意もせずに走った。
ドン!!!
「わっ……」
「うわぁ!!」
僕の小さな声よりはるかに大きい、別の声がかぶさった。
「あ、ごめんっ……」
急いで謝った先には、とても可愛い系の男子と、ちょっとごつい男子がいた。おそらく、声をあげたのは可愛いほうだろう。
その可愛いほうの男子を見たところで、僕はその男子が誰かすぐにわかった。
「大丈夫?えっと……浜田、君…?」
「え?なんで俺の名前……」
そりゃあ君、結構有名だからね。男好きで。
浜田 脩(ハマダ シュウ)。同学年。他クラス。その可愛い系の容姿と性格で、数々の男子に告白されている。しかし実際はかなりの腹黒で、王子様タイプ。さらに男好き。いつも取り巻きが近くに必ずいる。
確か僕のクラスにもコイツを好きな奴がいたなぁ。……理解できない。
「シュウ、誰だコイツ?」
「わかんない。なんで俺のの名前知ってんだろ……」
ん?なんかごっつい方にすごい睨まれてるんだけど……(||゚Д゚)コワイィ
「えっと、僕のクラスに君のこと好きな奴がいてさ、すごい熱弁してたから覚えてたんだ。」
もちろん嘘。君の事好きな奴は確かにいるけど、そいつ男だから、そんなに目立って言えるわけない。
でも、二人はそれに気づかないで騙された。
「そっかぁ〜」
「うん……あ、じゃあ僕もう行くね。」
こっちに向かってきたってことは、多分二人はサボるのだろうけど、僕は早く戻りたい。そう思って、二人に背中を向けて教室へと向かった。
後ろからの視線をすごく感じたけど、知らないふり、知らないふり………
結局、教室についた途端に先生に怒られた。
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