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ピンポーン。
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「はーい」
「悟?」
「いや、もっと遅いって言うてたけど…」
こんな早くって言うてたかな?
メールでは夕方くらいになるって確か。
首を捻りながら玄関に向かった。リビングで待ってると思ってた諒もなぜか後ろから着いてくる。
なんやなんや、やっぱ悟のこと好きなんやな、いつもクソガキとかしか聞いたこと無いけど(笑)
ふふふ、って笑いながら玄関のチェーンを外してドアを開ける。
あ、返事確認してからドア開けるように悟からいつも言われるんやけど、直ぐ忘れて開けてしまう。ま、いっか俺も男やし、なんかあるわけないし。
と思いながら(てっきり悟だと思って)開けた俺の目の前には、
「や!友希くんっ」
「え、あれ?社長さん?」
悟の事務所の社長の上坂さんが薔薇の花束を抱えて立っていた。
ばさりとそれを渡される。うわっ、綺麗~、てか、これ絶対高いよね。
「いやいやそういうことやなくて、どうしたんですか?悟まだ帰ってませんよ?」
「うん、わかってるよー。せやから来たんやもん。はい、これ友希くんに」
悟へではなく(さすがに悟に花束はないか)俺に用意してくれたという真っ赤な薔薇。
「いいんですか?戴いて…」
「やー、やっぱ友希くんにぴったりやね、可愛い」
「おいおっさん、なにやってくれとんのじゃ」
あ、忘れてた…。
俺の後ろから現れた諒。静か過ぎて忘れてた。
そういやこないだの焼き肉パーティーのとき上坂さん、諒に変なこと言うてたもんなぁ。
付き合おうとかなんとか…。
諒がめちゃ切れてたから怖くてなんも聞いてへんけど、なんかあったんかなあ…。
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