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ゆけむり物語 17 【終わり】
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結局その後の旅行は散々で、晩御飯もなぜか僕らの部屋に社長達も持ち込んで来て一緒に食べる羽目になるし、更になぜか一緒の部屋に寝ることになって、それはもう友希の喜びようと言ったら無いから僕もなにも言えへんし・・・。
「諒~、なんか学生時代思い出すなぁ」
「ほんまやね、あの時も布団隣やったなあ」
「諒、意外と寝相悪いんよね」
「・・・言わんといてや」
なんて、向こうのベッドの部屋から小さな声が聞こえてくる。
「なあ」
「・・・」
「なあって」
「なんやねん、うるさいな」
「なんで僕と社長が一緒の部屋で寝らんとあかんわけ」
「ええやんか、二人が楽しそうなんやから」
「やなくて、」
「ほなら、なんやねん」
「なんで二人が僕らの部屋にずっとおるのかって言うてんのっ!」
「ぐー」
「寝たふりすな!」
「悟ー、うるさい。夜なんやから静かにしぃや」
ムカつく社長の態度にイラついて思わず大きな声を出したら、向こうの部屋の友希から怒られた。
・・・・これで友希が楽しそうやなかったらほんまにこの人殺してしまいそうやな。
なんて物騒なことを考えて、どうせ明日からこの人は僕に嫌がらせするためにずっとおるんやろなと、ため息を着いた。
・・・・・、旅行から帰って、家に着いたら友希から
『ほんまに楽しかった~悟ありがとな、大好きやで』
ってちゅーされて、結局僕は、友希の笑顔によって全部許してしまうんやなぁって改めて思った。
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