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Q.1 〜side story〜
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Q.何故天井と恋人の顔が1度に見えるのか
A.押し倒されているからです。…ベットに。
「い、いやいやいやいやっ!」
「どうしたのですか、晃先輩?」
「いやいやっ、この状態なに!?薫がどうしたの!……んっ、!」
パニックに陥っている俺に対して冷静な薫は中指で腹をツツッと撫でる。
触り方がイヤらしい。
触れられた部分がゾワッとした。
気持ち悪いとかじゃなくて、一瞬現れた快感に鳥肌がたったのだ。
変な声が出た羞恥と、展開についていけない困惑で表情はとんでも無い事になってる。断言できる。絶対。
とりあえず、
「薫退いて!あといつまで撫でてんの!」
この体勢はまずい。ダメ。
「大体、話があるっていうから此処に来たんだよ!用がないなら帰るからね!」
「…帰らせると思いますか?」
「え?……うわっ!ちょっ…!どこさわって……」
「お腹触ってるだけですよ。力抜いて下さい」
「…ひっ───!」
ずっと腹部あたりを行ったり来たりしていた手がスルスルとさらに下へと下がって、い……っちゃ、ダメ!
脳が素晴らしいぐらいに覚醒し素早く命令を出した。
この手を止めろと。
ガシッと両手で腕を掴んだ。
「ほんと、何があったの…」
息がゼェゼェとした呼吸になる。薫のせいで俺のHPは残り僅かだよ…。
「……先程、空汰先輩に会いました」
「え、そらに?」
「はい。晃先輩はどうして僕には何も言わずに真っ先に空汰先輩に相談するのでしょうか」
「な、なんのこと…」
「‘もっと甘えて欲しい’ですよね?」
「や、いや。だ、大丈夫で、す」
「…本当に?」
「……おも、思ってるけど、別に薫が嫌なら、そこまで望んでないよ」
「…ふふっ。僕がいつ嫌だと言いました?……あぁ、貴方って人は本当に頭の弱い人だ。空汰先輩の方が洞察力が何十倍にも優れていますね」
薫は掴まれていない反対の手で優しく、愛でるように頭を撫でた。
妖艶な微笑みに覚醒した脳がボゥっと麻痺してくる。なんだか悪魔と禁断の取り引きをしてしまったみたいに感じる。
「…薫、怒ってる」
「怒ってません。…嫉妬、という方が正しいですよ。僕は束縛が激しいと自分でも気づくぐらいに酷いです」
「…薫だって、俺にされて嬉しかったんでしょ?俺も嬉しいよ…。薫、かわい」
「話聞いてますか?…誰にも触らせたくないくらいなんですよ。嫌われないように、抑えてたのに、崩したのは晃先輩ですからね」
「う、うん…?」
「ヤキモチ焼きました。どうして空汰先輩には言えて僕には言えないのかと。晃先輩の本音は、晃先輩自身から伝えて欲しかった…」
「かおる…」
「それなのに他人から、しかも空汰先輩なんて信じられません。考えたくありません。最悪です。」
「……かおる?」
「だって、もう我慢しなくて良いんですよね?晃先輩、嫉妬嬉しいんですよね?」
「い、いや、あの…」
「今まで我慢した分、今爆発させようかなって。ちなみにしばらく親は海外で不在です」
「ま、ままま待って、あ、明日、が、がっこ…ぶかつ…」
「頑張って下さい」
「…っ、ヒィィイイッ───!!?」
それはもう、清々しいほどの笑顔でした。そんな顔もカッコいいなんてイケメンは得だなぁっとつくづく思った。
結果的には良い方向にいったんだよね?…多分。なら、そらに感謝しなくちゃ。いつも助けて貰ってばっかだからな。
「…うわぁあっ───!」
「……考え事なんて随分と余裕ですね」
「んっ…。ひ、膝ど、どけ…ひっ!」
上の空だった俺に不満を持ったのか、何を思ったのか、薫は膝で股関をズボン越しにグリグリと押した。
「ちょ、ちょっ、…はっ、と、まっ…んっ!まって…!」
抵抗しようと両手で掴んでいた腕を肩に置きそのまま押す。
その解放を待っていましたとばかりに再び手は動き出す。今度は上に移動し、胸の方へ。
突起物を中心に薫は俺を攻め立てる。
俺の感性はドンドン高まる。
「何を考えていたのですか?まさか空汰先輩なんて言わないで下さいね」
「………」
図星を当てられ何も言えなくなった。
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