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いやです
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「仁科君、縄を解いてくれ」
俊也先生が、疲れたような、でも、いつもの落ち着いた声で言った。
「いやです。俊也先生、ゲイなんでしょ? だったら僕と、してください。どうせ、明日には、学校中の噂になります。僕と俊也先生がエッチなことしてたって。だったら、本当にしてください」
「仁科君、わかったから、解いてくれ」
「うそです。先生は、いい人だから、絶対してくれないんだ」
「縄で縛られていたら、何もできないから、解いてくれ」
「先生は、いい先生だから、絶対に生徒に手を出したりしないんだ」
仁科さんは、泣き出した。
「仁科君、縄を解いてくれ」
「いやです」
「君を慰めてあげることもできないから、縄を解いて」
「慰めてくれるんですか?」
「うん。抱きしめてあげたい」
「本当に?」
「だから、縄を解いて」
僕は、だめー! と叫んで、飛び出していきたかったけれど、克樹君に、口と身体を押さえられていた。
「いやです。俊也先生は、僕のことなんて、相手にしてくれないに決まってる。僕は、本気で好きなのに」
「先生だって、いつも本気だよ」
「それは、先生としてじゃないですか。僕は、俊也先生の全部が欲しいんです」
「だったら、縄を解いて」
「いやです。俊也先生が、僕の願いをかなえてくれるわけがないから」
【克樹編集長より】
勝平は、
ですます調で書くのを、やめたようです。
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