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仁科先輩
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「マジで?」
克樹君が慌てていました。
「信じてなかったけど。ほんとみたいだね。まあ、俺は、言いふらしたりしないけど」
と言って、仁科さんは、克樹君の腕を引っ張りました。
「最近、教材室使ってるだろう?」
「えっ」
「一年のくせに、そういうことすんの、やめろよ」
「すいません」
「いいけど。さっきも、トイレでやってんの、丸聞こえだったぜ?」
「すみませんでした」
僕も謝った。
「俺に謝られても困るんだけど。危険な目に会うのは、君らなんだから、気をつけろよ?」
「はい」
「なんか、君らの声きいて、変な気持ちになった。俺だから我慢するけど、我慢できないやつらもいるから」
「先輩我慢してるんですか?」
克樹君が聞いた。
「ばかっ」
仁科さんが克樹の頭をぽんとたたいた。
(いいなぁ)
とちょっとうらやましかった。
「先輩我慢しなくていいのに」
克樹君が言った。
「は? 克樹、何言ってんの?」
「ずっと前、家でしたみたいなこと」
「ば……ばか、あれは、子どもだったから、何も知らずに」
「あれから、ずっと忘れられないんです。あの時のこと想像して、オ○○ーとかしちゃって」
「克樹、その子と付き合ってんだろ? 俺に言うなよ」
「あっ、だけど……」
「してほしいのか?」
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