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11、「躾」
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「・・・躾って?」
怒りに声を震わせながらも、問いかける。
聞かなきゃ、いけないことだから。
きっとこれは「鍵」になる。これを聞かなきゃ俺はきっと前に進めないから。そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、みさきは楽しそうに喋りだした。
「えっとね、『けーちゃんの視界に入らない事』『けーちゃんにタメ口きかない事』『あたしの命令はけーちゃんの命令』いーでしょ?」
俺の頭に血が上ってクラクラしそうだった。でも、この女はケラケラ笑いながら続けて言う。
「柳川、よっぽどけーちゃんの事好きなんだねー、キモチワルイったらありゃしない。『僕、芦田くんが望んでるんだったら何でもします』だってさー。アイツ顔だけは女みたいでいい顔してるじゃん?だからさあ、男相手にウリやらせようと思ってんのぉ。アイツ他には勉強くらいしか取り柄ないんだから、それで金稼げると思えばありがたいよねぇ」
「俺がどんな思いして・・・」
俺は低く唸る。頭の悪い俺が恭みたいに頭のいいやつと同じ学校に入るために、どんだけ苦労したことか。全ては恭との時間のために。
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