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24、強くなった。
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翔太は溜息を吐いて、俺たちを見て呆れいたような顔をして言葉を吐き出した。
「じゃあ帰り道は圭に任せて大丈夫だよな?」
「・・・おう」
俺は勢いで返事をしてしまった。しかし、恭と一緒に帰るのなんてなんて何年ぶりだろう。あーなんか緊張してきた。
「それで?恭クンは荷物さえあれば、今日は帰れるのかな?」
翔太は本気で俺達を二人で帰すつもりのようだ。
「えっと、部活出たいけどこれじゃ、無理そう・・・だね」
恭はもう落ち着いて事態を把握しているようで、苦笑いしながら「吹奏楽部なんだ」って苦笑いしながら翔太に尋ねている。翔太も苦笑いしながら、
「この騒ぎが収まるまでは我慢して?吹奏楽部の先生にはオレから話は通しておくからさ。ごめんね」
「いや、あの元はといえばボクのせいだし・・・」
恭のヤツ謝ってはいるけど、前みたいに泣きそうな顔してねぇ。そういえば殴られそうになった時だって、あの目に涙ためて今にも泣きそうって顔してなかったな。
強くなったんだ。恭。
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