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27、その頃ーside翔太ー
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探し人はあっさり見つかった。思った通り、職員通用門でスマホを弄っている、彼女。
「派手にやってくれたね。中山みさきさん。何?今度は先生でも使って恭クン犯そうっての?」
ビクリとしてこちらに振り向いた。オレはボイスレコーダーのスイッチを入れる。
「そーよ。ウリモンにしたくったって、何も情報がなきゃ、高く売れないじゃない?」
彼女は腹立たし気で明らかにオレに敵意を向けている。
「明日けーちゃんになんて言えばいいのよ。もう」
コイツ本物のバカだわ。どうしようもないくらい。
「アンタ何、柳川のナイトでも気取ってるワケ?キモチワルイ」
「そのつもりだったんだけど、『おバカナイト』が現れてな」
「何その『おバカナイト』って」
俺はワザと戯けて見せながら、喋り始めた。
「芦田圭っていうんだけどさ、その『おバカナイト』恭クンから電話で助けを求められたらソッコーで部屋飛び出してって、お姫様だっこして帰ってきたの」
すると反撃開始とばかりに言い返しきた。
「けーちゃんは『あたしの』ナイトだもん!呼んだら、すぐに来てくれるもん」
何回コールしても圭が出るわけもなく。可哀想だから二人仲良く帰って行ったことは黙ってその場を去った。
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