アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31、悪女暴走、騎士奔走
-
「ああ、わーった。面倒くせぇなぁ」
翔太の指示を聞くと終話をタッチした。思わずため息が漏れる。
「恭、お前はとりあえず生徒会室に避難。巴つったっけ?お前、本当にみさきの回しもんじゃねぇんだよな?」
「当たり前じゃん!なんであんなビッチの回しもんなんなきゃいけないわけ!?」
巴ははっきりと、みさきに敵意を向けていることが分かる。じゃあ、コイツを信じて恭を任せてもいいだろう。
そして俺は、翔太の指示通り動くことを決める。
「恭、巴と一緒に生徒会室に裏口から入っとけ」
「巴、恭のこと頼むぞ。それから、そのみさきのメール、俺に転送しろ」
「え、でもおれ、お前のメアド知らねぇし」
「それは恭に聞いてくれ」
俺は今まで曖昧に濁してきたみさきとの関係をはっきりさせないといけない。ちゃんと向き合わなきゃいけない。
「え・・・圭ちゃん、何処か行くの?」
「いい加減、みさきとの事はっきりさせねぇとヤバいだろ。アイツはやっていい事とやっちゃいけない事の区別もつかなくなってるし、俺に愛されてるって妄想して暴走してる。だから俺が止めないと」
恭は自分を責めているのか、唇を噛んで俯いている。
「巴、頼んだぞ」
二人の背中を押すと、巴が恭を促しながら走り出した。
俺はみさきにコールする。アイツはすぐに出た。
「屋上で待ってろ」
みさきの間の抜けた返事を聞いて走り出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 75