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50、守られてこその約束
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あのまま無言で帰ってきてしまった。あんな思いをさせてしまったんだ、明日の約束はなくなっても仕方ない。ただ恭が俺の「好き」を信じてさえいてくれれば。
帰りに家に入り際『明日の事なんだけど・・・』恭が言いにくそうに言ってきた『やっぱいいや』って言って家の中に入っていった。
で、現在23時30分に至る。
あーでも、あの約束がなくなるのはイタイな。折角、恭からの約束だったのに。恭とお揃いのピアスしたかったなぁ。もう何もする気が起きない。
突然、着信音が鳴り始めて、ピクリと身体が跳ねるくらい驚く。慌てて液晶を確認する。
恭からだった。
自分でも心臓の音が聞こえそうなくらい緊張しながら通話をタッチする。
「はい」
『もしもし、どうしたの?なんか緊張してる?』
「いや」
緊張してるよ。死刑宣告なんて聞きたかねぇよ。
『明日の話なんだけどね・・・』
ほらきた。
『どうしても行きたいお店があるからちょっと遠くでも構わないかな?』
「お、おう、ちょっと早めに迎え行くよ」
『遅くにごめんね。おやすみ』
「おう、おやすみ」
通話が途切れる。
よかった!!死刑宣告免れた!
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