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51、彩られていく休日
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翌朝。休みにしては早い9時には恭の家を訪れていた。
「おはよ」
恭はしっかり準備が出来ていたようだ。隣に住んでいるにしては、私服の恭を久しぶりに見たような気がする。ベージュのコートにデニムのパンツかシンプルで恭らしくていいな。
「はよ」
恭は靴を履いて出てくる。すると控え目に手を出してきた。ん?これは繋ぎたいって事だよな。恭が差し出した手をとった。
「えへへ」
恭は嬉しそうにはにかんでいた。しばらく沈黙が続いていた。
俺の感覚が間違ってなければ、見つめられてる・・・?
「俺、何か変か?」
「んーん、圭ちゃん大人っぽいなーって。僕、髪でも染めようかなー」
俺はペシリと恭の頭を叩く。
「お前はそのまんまでいいの。髪なんて俺でさえ、染めてないんだからっ」
いいんだよ。お前はこれ以上目立たなくて。ただでさえ目ぇつけられやすいんだし。
・・・可愛いだから。
「で?姫、今日はどちらに?」
きっとお前がいなかったら、ただのモノクロの休日。でもお前がいるだけで景色に色が付いていく。
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