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薔薇を挿頭に
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潤は、潤なりに必死で、全然間違っていなくて、こんな環境で、潤のような能力や容姿の魅力があったら、こうなってしまうんだろうと、僕は同情と共感をした。
そして友人として心配していて、どうしたら、いいんだろうと思っていた。
違う。同情や共感や心配のような、上っ面の感覚じゃなくて、潤の思いを、僕は、そのまま感じていた。
感じていたけど、当面の僕の肉体と精神における一大事は、僕のお尻に注入された液体の排出だ。
「そこで、漏らしてごらん」
大洗氏は、言った。
「可愛い子たちに、花をあげるよ」
大洗氏は、トゲを取り除いた濃いピンクの中輪の薔薇の花を、僕と潤の耳にはさんだ。
薔薇の甘い香りが鼻腔をくすぐった。
「いい匂い」
僕も潤も、不安がほぐれて、互いに微笑んだ。
薔薇の花を耳にはさんだ潤は、奇妙に両性具有的で、魅惑的だった。
「瑤、可愛い」
潤は、薔薇を挿頭(かざし)にした僕を見て、にっこりして言った。
潤は僕を抱きしめるようにして、大洗氏にお尻を向けさせた。
「恥ずかしい」
僕は、潤の耳元で言った。
潤は、僕にキスをしてくれた。
潤は、僕の背中を優しく撫でた。
「可愛い」
潤は、そう言いながら、僕の背骨と背骨周りの繊細な神経の部分のコリを気を流してほぐすかのように、性感帯を開発するように、そっと触れるか触れないかのようなタッチで撫でていった。
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