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どうしたら
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おじ様は、潤の妬きもちをなだめるように言った。
「そんなことは、しないよ」
そして、取引のように、付け足した。
「潤がしなければね」
潤は、少し困ったように、尋ねた。
「誘惑しなくても、された時は?」
潤、それは性暴力だよ。
誘惑しても、しなくても。
大人は、ちゃんと断らなくちゃいけない。
特に、親や保護者や教師だったら教え導く立場なんだから、間違ってるって諭さないと。
それには、その大人自身が、心が成熟していないと。
そうじゃない人がとても多いことを、僕は、親の職業柄、よく知っていた。
もちろん守秘義務があるから、クライアントの話をもれ聞くわけじゃないけど。
それに、おじ様は、どうしたって、おかしいし。
でも、どうしたら、成熟していない人が減るのか、わからなかった。
思うに、傷ついてしまうと、そのことに引っかかって、成長が止まるのかも?
だから、傷つきを癒して、みんな成長してほしいと思った。
成長するということは、喜びだと思うから。
「仕方ないね。気持ちよかったら、してしまいなさい」
おじ様の答えは、めちゃくちゃだった。
だいたい、潤が誘惑してるわけじゃないし。
僕だって、僕のが先に、潤のことを想い、偶然とはいえ、後をつけたりしたんだし。
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