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供給。
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「木葉さん、久しぶりに一緒に帰りましょうか。」
「ああ、そうだな。」
部活が終わり、こっそり耳打ちしてきた赤葦に答える。
最近一緒に帰ることもままならなかったから、
少し楽しみであった。
「おーい鍵閉めるぞー」
鍵当番の小見がそう言い、急いで出た。
辺りも若干暗く、街灯が点々とついていた。
「あっ、そういえば駅前に美味いたこ焼き屋が
できたらしいけど、買っていか_______」
「木葉さん。」
「えっ、ちょっ、赤葦!?どこ行くんだ!?」
赤葦は木葉の手を握り、駆け足になり、
誰もいない路地裏に入った。
「えーと…赤葦サン?」
赤葦は壁に手をつき、その間に木葉が挟まれる、いわゆる壁ドン状態であった。
少しすると、赤葦は木葉の腰に手を回し、
ぎゅっと抱きしめてきた。
「…最近全然触れられてなくて木葉さん不足なんですよ。…今くらい、いいですよね?」
コイツは先輩キラーか!?赤葦の方がめちゃくちゃ可愛いじゃねえか!
「…っお前の方が可愛いじゃねえか!いいよ…俺も赤葦不足だし。」
そう言って木葉も赤葦の腰に手を回した。
赤葦の肩に頭を預けると、赤葦の匂いを感じる。
その匂いがまた心地良かったりする。
「知ってますよ。木葉さんが俺不足だって。部活のとき言ってたの聞きました。」
「お前…地獄耳かよ…あのとき木兎にトスあげてたりしてたじゃねえか…」
「愛してる人のことは何してても聞きたくなるし、聞くんですよ。」
「あ、いっ…!?!?」
久しぶりにぶわっと体温が上がった。
絶対に顔も赤い。自然と腕で顔を隠してしまう。
辺りが暗いからきっと分からないと思う…が。
「木葉さん、顔赤いですね。可愛い。腕退けてくださいよ…」
「お前がそんなこと言うからだろ…っていうかなんで分かるんだよ…暗いのに」
赤葦は木葉の腕を掴み、軽くのけて額にキスをした。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか。」
「そ、そうだな…」
ナチュラルにキスをしてきた赤葦に、俺も自分からキスした方がいいのか…?と思う木葉。
しかし、そんな勇気はまだ持てない木葉であった。
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