アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
「友達…?」
「フーン」
「そうか…」
「なるほど、友達か」
「なっなんですか…?」
僕が言い返すと先生は少しくくっと笑い、
再び眼鏡を上にあげた。
「いや。なんでもない」
僕は先生に名前を聞いてみた。
「あの、先生の名前…」
「ああ。私か?」
「私は保健師の…」
たかとう れんじ
「鷹刀 蓮爾だ」
「名前くらい、ちゃんとおぼえときなさい」
僕は鷹刀先生に注意された。
「あの、先生……」
僕が言いかけると先生は僕に言った。
「そろそろ門を閉める時間だから、早く下校しなさい!」
先生はそう言うと僕の背中を押して、門の外に追い出した。
「あの、先生…!」
「何だ。まだ居るのか?」
「サッカー部は…」
「サッカー部はもう帰ったのですか?」
僕がそう言うと、先生は眼鏡を片手で上にあげて答えた。
「サッカー部は今日は遅くなるそうだ」
「キミも我が校の生徒なら知っているだろ?」
「来週の土曜日に我が校のサッカー部は、西高との練習試合がある」
「今からそれに合わせてサッカー部の部員は猛練習中だそうだ」
「だからの練習の邪魔は、しないようにしてやれ」
「そうだったんですか…」
僕は少し落胆した。
鷹刀先生は門に寄りかからすと、そこで僕に話した。
「どんな理由があるかは私も知らんが…」
「どうやら我が校のサッカー部と、西高のサッカー部は深い因縁関係があるそうだ」
僕はその言葉におもわずその場で驚いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
76 / 202