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不良品
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「ゔぉっ!!いきなり入って抱きついてくんじゃねぇ!スマイルの片足が落ちたらどうすんだ!」
マスターは、スマイルの片足落としそうになったがうまく受け止めた。
「マスター。この子が新しいお友達?」
「あぁ。そうだよ。スマイル、この子は『デル』っていうんだ。デル、この子は『スマイル』」
マスターは、デルに困った顔をしながらも相手を紹介した。
「へぇ…。この子が『スマイル』ね…。」
デルは、舐め回すかのようにスマイルをジロジロみた。
「なぁに?」
僕、なにかしたかな…。
「お前スマイルって名前なのに笑えないんだな。」
「だからなぁに?」
…痛い…なにこれ心が痛い…。
スマイルは心を痛めながらも喋った。
「片腕もないし、ただの不良品?」
「デル!!」
「…ごめんなさい…マスター…」
スマイルはそう呟いて出ていった。
なんで…。こんなに心が痛いの…?
なんで…、マスター…。僕は不良品なの…?
やだ…。やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!
…痛いよ…マスター…。
「デル!なんでお前はそんなことをいうんだ!」
「ホントのことじゃん?」
デルはムッとした。
「…はぁ…。デル、どうしてスマイルの片腕がないと思う?」
マスターは、ため息つき、デルにそう言った。
「不良品だからじゃねーの?」
「…不良品…不良品、不良品って…お前は、スマイルより上かもしれない。でも、心はデルの方が下だな!」
マスターは怒鳴りつけ、部屋をあとにした。
「意味がわからない。」
デルは、少し考え込んだ。
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