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途絶える
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ソラのダンスはすごい
見るものを惹き付けるんじゃないんだ
引きずり込むんだ
何もかも吸いとられて、気づくと彼が照れ臭そうにこっちを見てる
本当にすごい
僕も海人も魅了されっぱなしだ
激しい激痛の中、僕はそんなことを考えていた
そうじゃないと、この悪夢を直視しなきゃならなかったから
意識を失ったソラは目覚めず僕と海人は慌ててシュラフに寝かせた
海人は僕の途中までできてる毛布をかけた
そのまま夕食のコンソメスープとトーストを作っているときだった
八十島さんと深瀬さんや、他のメンバーが部屋に入ってきて、僕たちの部屋をさんざんに荒らし、野菜を切っていた包丁を奪い取ると、ソラにかけていた毛布をズタズタに裂いて、ソラの二の腕に、何か刺青のように包丁で刻み付けていた
「やめて!ソラを傷つけないで!」
精一杯叫んでいると、海人が飛びかかって…殴られた
怖くて、海人を守ろうと海人を抱きしめると髪を引っ張られて、廊下に連れ出され、僕たちは八十島さんの部屋に連れていかれた
それから、服を脱がされ、いきなり八十島さんのそれをお尻に…
僕のそこは裂けて、血がダラダラと出た
痛くて、怖くて
意識が失いそうになると激痛が連れ戻すから辛くて
これをずっとソラが受けてたって知ると、すごく胸が痛かった
「痛い!痛いぃ!!」
目の前では、海人が深瀬さんに犯されてる…
嫌だ…友達が傷ついてほしくない
「お願い、八十島さん、海人に…手を出さないで」
「お前は良いってことだな?」
「…」
「変態が」
恥ずかしいけど、でも、海人が無事なら
それでいい
激痛の中でそう思った
だから頷くと、八十島さんがにやっと笑った
「深瀬」
「はいはい」
深瀬さんがそれを引き抜く
「佑哉さん…」
無理矢理服と共に廊下へ追い出される海人を見送ると、僕はほっと息をついた
それから今の今まで、僕は犯されながらソラのダンスを思い浮かべている
ソラの歌も
海人と三人で食べた食事も
そうやって、僕が現実から目を背ければ背けるほど、八十島さんは激痛で僕を連れ戻した
「こっちを見ろよ。変態」
嫌だ
もうなにもしたくない
もう、なにもする必要なんかない…
だんだん意識がなくなっていく…
「佑哉!」
目をあけると、ソラがいた
怒ってる
すっかりなれた本当の目
その目は、僕を射ぬいた
八十島さんのそれを僕から引き抜くと、僕を抱えて走り出した
八十島さんたちが追いかける
roseの一人に足を捕まれた
ソラが振り払ってまた走る
走って、走って
八十島さんの部屋の扉を開くと目の前には海人がいて
「佑哉、走れ!」
耳元でソラの声がして、僕は床に下ろされると、海人の元へ走った
怖くて怖くて、海人に抱きつく
「佑哉さん!」
海人も抱き締め返してくれて、僕は本当に安心した
良かった…良かった…
ふと、扉がしまる音がして振り返ると、ソラは僕のそばに、いなかった
心臓が、凍りついた
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