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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
予感
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(ギターしよう。)
何もやる気が起こらなかった鬱夜は部活の練習をし始めた。
(手が鈍ってる…。やっぱり毎日やらないとダメだな。)
「あれ?兄さん練習してたんだ。」
「…勝手に入ってくんな。気が散る。」
連が勝手に鬱夜の部屋に入ってきた。鬱夜は特に無断で部屋に入ることはあまり気にしない派だが、練習の最中に入ってこられるのは少し抵抗があるようだった。
「あー、ごめん。忙しい…よね、出なお「なに?」」
出て行こうとする連を引き止め、話を促した。
「いや、兄さん忙しいでしょ。いいよ。」
「やめるからいいよ。用件は?」
「…じゃ、遠慮なく。」
静かにドアを閉め鬱夜の隣に腰を下ろす。そんな姿を見てつい鬱夜は連を見惚れてしまう…。
「ここなんだけどさ、教えて?…兄さん?」
「っぅえ?あぁ。数学か。」
心なしか、連に名前を呼ばれて胸が鳴る。
「ここは…。あぁ、そういうことか。ひとまずここをxに置き換えるのはわかるか?そしたら、この文章が……。」
指を差しながら数学を教える。連がずっと鬱夜のことを見てるとは知らずに。
「なるほど!そういうことか〜あんがと兄さん。…ところでさ兄さん?」
(…え?)
気がつけば、床に押し倒され唇には柔らかいものがあたっていた。暖かくて、気持ちい。
「ちょ、れ…ん!お前何して。」
唇が離れた一瞬で連の胸を押し返し、やっとの事で何をしているのか聞けた。
「なにって、キス。本当はディープキスしたかったんだけどね。」
「はあぁ!?」
「ねえ、兄さん。さっき俺が部屋に入って座るとき、正直見惚れてたでしょ?」
連の顔がニヤつき、鬱夜の頰をなぜる。身体がピクっと震え、上目づかいで連をみる。
「なに、言って…「はあ。兄さん、それ誘ってる?上目づかいでうるうるしながらこっち見るって…俺、理性持つかわかんねえよ?」
「え?」
(なんの話をしているのか全くわかんねえ。)
「大丈夫。気持ちよくしてあげるから。」
満面な笑みでそんなことを言い放った連は鬱夜のシャツの下から手を入れ、腹や胸を触ってきた。
「ちょ、ま、まて!…っひ。お、落ち着け…ってぇ。」
「ハハ、むりだよ。」
この時鬱夜はさとった。今の連からは逃げられないと…。
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