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1 山口
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ふと、ツッキーに目をやると
隣の女子がニコニコとツッキーに
話し掛けていて、
ツッキーも笑っていた。
ただただ、普通の光景なのに僕は…。
僕の中には欲が出てしまうんだ。
僕は気付いてた、
僕は、ツッキーが好きなんだ。
山「ツッキー!お昼食べよー!」
月「うるさい山口。」
山「ごめんツッキー!」
ツッキーはいくらうるさいって言っても
ちゃんとお昼一緒にいてくれるし
僕を完全に否定はしないんだよ!
それだけで僕は嬉しいんだ。
月「…何?ニヤニヤして
気持ち悪いんだけど。」
山「え!?嘘!?僕笑ってた!?」
月「…こわっ。」
山「ごめんツッキー!」
ツッキー皆には笑いかけるのに
僕には笑ってくれないんだ…。
山「ツッキー!笑ってみてよ!」
なんていつもの調子で聞くと
月「…何で?」
山「僕、ツッキーの笑った顔
近くで最近見てないからさ!ね?」
なんてお願いしてみると。
月「……はい。(ニッコォォ、」
なんて怖い笑顔を向けた。
山「ツッキー酷いよぉ!!」
月「うるさい山口。」
山「ごめんツッ『山口くーん、
ちょっといい?』
話してる途中に女の子に名前を呼ばれて
また、ツッキーのことかな?なんて思って
チラッとツッキーに視線を向けると
月「……。」
黙々とパンを食べていた。
…何でこんな些細なことで傷付くんだろ僕
山「ごめんツッキー!
ちょっと行ってくるね!」
月「…。」
返事はなかったけど聞こえてるはずだから
僕は女の子の方に走っていった。
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