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雪の降る日に
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寒い。寒い。寒い。
口から吐く息すらも冷たく感じる
ここがどこかもわからない
この状況で生きようなんてもう、思わない
痛い。痛い。
腕も、足も、身体中
寒い。痛い…………。誰か……
誰か?
今さら生きようなんて、心のどこかで思ってるのか?
笑いが込み上げてくる
「ははは……なんで、なんでだよ!とまれよ涙…とまってくれよ………」
「アンタ、そこで何してんの?」
「たす……け…て…」
トサッ
「おいっ!大丈夫か!?おいっ!!」
パチッ
「……ここ、どこ?」
「あっ、目ぇ覚めた!」
「…ねぇ、ここどこ。お前誰?」
「俺は、岩泉一。ここは、俺の家。お前は」
「及川…徹」
「徹、よろしく。体の調子はどうだ?」
「ン!」
体を起こそうとしたら、とてつもない激痛が身体中を走った
「っあ!うぅ…」
「やっぱり、痛むのか?」
「うぅぅ……」
「応急処置はしたつもりなんだが………」
「どゆ……こと?」
「身体中傷だらけだったんだぞ?」
「傷……だらけ………あっ、はぁっ、はぁっ」
体の震えが止まらない
「大丈夫か!?しっかりしろ!」
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