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雪の降る日に 出会う前の及川徹
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2月の上着を着なくては外に出られなくなってきた頃
家出をした
というよりは、家を追い出された
俺の新しい母さんに
いや、あんなやつ母さんじゃない
殺されかけて、家を出た
『お前は、私に必要ない。お前は独りだ。ここはお前の居場所じゃない』
俺は、独りになったんだ
フラフラ歩いていたら、知らない町に来てしまったみたいだ
雪も降ってくる
もちろん、薄着のまま
「ここ、どこだよ」
……
「にしても、さすがに寒いな」
フッ
一瞬意識がトンだ
「もうそんなに限界なの?」
………………
俺は裏道に入って、うずくまった
「っ、はぁ、はぁっ、さ……むい」
この時、いきる気力を失った
ハズだった
「だ………れか…………たす…けて」
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