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とある夜の話
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キーボードを叩く音と、シャワーの水音だけが響く一室。
軽快なリズムでキーボードを叩く男は、パソコンの画面と書類を交互に見比べながら、手を動かしていたが、ふいに腕時計に目をやってから手を止める。
気だるそうに細い溜め息を吐いてから、大きく伸びをする。
いつの間にやらシャワーの音が聞こえなくなっている事に気付いて、浴室の方へ目を向けると、扉の向こうからまだ乾いていない金髪をタオルで拭いながら線の細い男が姿を見せた。
「お待たせえ~」
「ああ」
間延びした聞き心地のよいテノールに、落ち着いた男らしい低めのテノールが短く応える。
線は細いが程よく筋肉のついた上半身を晒したまま、腰から下だけをタオルで巻いて隠してから、男の方へと歩く。
「ちょー喉乾いた~! 水ー」
ポタポタと滴を落としながら、冷蔵庫へ近寄り、水を取り出す男を背後から抱き締める。
「おいこら、ちゃんと乾かしてから来いよ」
「ん~? だってー、喉カラカラだったしー」
それに、そう小さく呟き、ペットボトルに入った水を勢いよく飲み干してから、男の方へと向き直り、耳元へ唇を近付ける。
「どーせ汗かくんだからいーの」
ちゅっ、と、耳へ口づけてから妖艶に微笑む。
「ハッ、俺様を煽るなんて1万年はえーんだよ」
貪るようにキスを交わして、ベッドへとなだれ込む。
「ちょっ、待って」
「待てない」
噛みつくように口づけながら、男は組引いている男の腰に巻いてあるタオルを引き抜く。
小さく喉を鳴らしてから、男の自身に手を伸ばす。
「半勃ちじゃねえか。 俺様のキス、そんなに気持ち良かったか? ああ?」
「はあー? ちょーしに乗らないでよねえ」
そう言いながら自分を上から見下ろす男の首に腕を伸ばして、自分の方に引き寄せながら優しく啄むようなキスを繰り返しながら、相手の服を脱がしていく。
「かいちょーの方こそ、俺のキスに感じてんじゃないの~?」
唇から顎へ、そして首筋から鎖骨へと舌を滑らせていきながら、手で胸周辺を優しく撫でる。
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