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家までの道
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僕たちはしばらく抱き合った後、保健室を出た。
チラッと学校の時計を見る。
17時23分_____
いつもより遅くなっちゃったな_____
僕は光浦くんを見上げる。
「僕…もうそろそろ帰るから……」
「はるも?じゃ、俺と帰ろ」
光浦くんは僕の耳元で笑って言った。
光浦くんと帰れる_____
「…うん…光浦くんと帰る……」
僕は光浦くんの表情を伺いながら、恐る恐る光浦くんの制服の裾を摘まんだ。
それを見た光浦くんは嬉しそうに笑い、
「じゃ、帰るか」
と言ってくれた。
2人で学校の玄関を出る。
僕は誰かと一緒に帰るのも初めてだった。
校舎から出た後も、光浦くんは僕に話しかけてくれた。
いつもなら家までの道のりがすごく長く感じるのに_____
光浦くんと一緒に帰る家までの道のりはとても短く感じた。
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