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すごい?
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「そういえばさ、補聴器ってすごいな!」
ご飯を食べた後、光浦くんは思い出したように僕に話しかけた。
「そ、そう…?」
言っとくけど、補聴器はどっちかと言うと不便だ。
水に弱いし、よく耳の後ろあたりが痛くなるし、何より電池が一週間しか持たない。
こんなのがすごい?_____
「これ、が?……」
「おう!何かサァーッと音がして、周りの音がめっちゃ聞こえた!」
光浦くんは笑って答える。
「え…つけたの…?」
「んー、つけたというより近づけた」
「そう……」
「あれ、いけなかったか?」
光浦くんは心配して僕の顔を覗き込んだ。
僕は光浦くんと目を合わさないようにする。
「ううん…大丈夫……」
「そうか?ならいいや。まぁ、はる。今日はその体なんだし、ベッドでゆっくり寝たらどうだ?」
確かに今の体じゃ何にもできない。
僕はそうさせてもらった。
光浦くんのベッドに横になると、すぐに眠りに落ちた。
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