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計
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先月末。
相方が言った。
「医者が血圧計と体重計買えってさ」
おい。そりゃあ、毎日計れってことだろうが。
「まぁ、そうだろうな。」
…マジかよ。
自慢じゃないが、俺はひ弱だ。
体力面でも弱いが、免疫も最弱だ。
夏は、夏バテ。
冬場は、風邪薬で胃がやられて、食べられなくなって…とか。
腹もよく下すし。
あまり、食べない、食べても身にならない。
ダイエット要らず、というか、体重が増えたら嬉しい、という感じだった。
それが、高校で
とにかく食べなきゃ、倒れるだろ?って自覚して
いわゆる痩せの大食いになって…
そのまま三十路に入ったら、かなりパツパツになってしまった。
そして、妊娠。
当然、自己記録最高をマーク。
『ま、2人分+羊水だし?』
医者も止めなかったから、好きなだけ食べていた。
授乳期は、食べても食べてもお腹が空いた。
離乳期は、残り物をダラダラ食べていた。
し・か・し。
子供が幼稚園に入園すると、昼を一緒に食べる人が居なくなった。
幼稚園は給食が出ていたし、おやつもあった。
子供につられて(与えられて?)食べてた分を全く食べなくなった。
その上、軽く夏バテした結果
『え?なにかありました?』美容室で訊かれた。
『子育て大変なの?』
歯科でも言われた。
―あれ?
そういや、ボトムスが、スカスカする…。
計ってみたら、マイナス7キロとかだった。
鏡をよく見たら、若干、人相が変化していた。
『大丈夫?ちゃんと保険とか入ってる?』
近所の人にも、心配された。
―この年で急に痩せると心配されるんだ…
新たな発見だった。
そして現在。
一時勝手に減ったはずの肉が、前とは別のところへ順調に、ついてきている…。
『ママ、あし細い!』
いや。これ、筋肉ないだけ。
『キミ、お尻小さいな。』
フローリングに座ると骨が当たって、地味に痛いのよ…?
重さ、というよりは
老いを感じる今日この頃。
もう少し歩いた方がいいやんな…と思いつつも、チャリンコで買い物に行ってしまう。
『誰か…俺と一緒に鍛えないか?』
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