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優
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「和泉さんて、優しいよね」
とか言われると、実はけっこうひいてしまう。
だって私。基本的に、全くやさしくない。
「僕はやさしいよ。」なんて自分で言う人は、まず信用ならないと思っている。
そんな優しさは、下心ありの優しさだよね。
私には、誰かに優しくしたいとか、そんな気持ちはない。
たぶん、あの人は今こんな気分だから、こう言った方がいい。
困ってそうだから、ちょっといってみよう。
そんな風には見るけど
相手の気持ちとかまで、深くは考えてないし。
だいたいその場を優先する。
てゆうか、頭でアレコレ考えるのは苦手な方だ。
パッと感じて、サッとやってる。
半分以上、自動。
だから「優しい」って言われると何だか困る。
その人に対して、本当に優しいって、どういうことか?突き詰めて考えた訳じゃないし。
事情もよく知らない。
見えたもの、感じたこと、それを元に、コッチよりかはアッチ?みたいな適当チョイスをしてるだけ。
昔、友達がいた。
彼は、マジでどんな時も、私の味方だった。
そのマジさ加減が何だかとんでもない感じで、それが逆に心配だと思える位だった。
おまえバカだろ!?
そう言いたくなる程、優しくされて、泣いたり、怒ったのは、後にも先にも彼だけだ。
私が彼に優しくしたいと思った時、どうすればいいか、全く解らなかった。
けれど彼は、そんなことは望んでなかったし。
何も訊かずにそばにいることも、ひとつの優しさなんじゃないかと、思えたから、少しの間そうしてみた。
ヒトに優しくするって、簡単なようで難しい。
子供には「ママって優しい!」と言われるが
そんなの、親なんだから当たり前だろと思う。
普通より、口や手を出し過ぎてる方だとたまに感じるけど
そもそもウチの親が、過干渉だったので、イマイチ基準が判らないんだよなぁ…。
優しいと同時に強くありたい。
いつもそう思っている。
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