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〈二日目の夜〉
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...昨日あんなことあったから余計気まずい。
ただ、嫌われてないのかもしれないっていう期待だけがおれの中に残っていた。
「宏輔、風呂先はいれば?」
「あ、はい、わかりました」
そういい風呂の支度をする。
...先輩よく普通に接すること出来るなぁ。
まぁ俺より大人ってことか。
俺、気まずいって思ったら普通に笑えなくなるんだもんなぁ。
嘘をつけないというかなんというか。
すると、服を準備し風呂場に直行した。
「はぁ...つかれた...」
シャワーの音でかき消されるくらいの声。
先輩は何を考えてるのかわからない。
「宏輔。ちょっといいか」
いきなりの先輩の声に動揺する。
先輩は風呂の入口の奥にいた。
「は、はい?!なんでしょう?」
...声がおもいっきり裏返って恥ずかしかった。
「昨日、あんなことしてごめん」
「だ、大丈夫です...平気です」
...全然平気じゃなかったけども...。
「...理由聞いてくれるか?」
「...はい...」
固唾を呑んで先輩をみつめる。
「俺さ、咲に浮気されてた」
その瞬間...顔にでてしまった。
「あー...知ってた?」
「ごめんなさい...」
「そんでさ...たくさん考えてさ」
先輩の声が震えてる。
「...無責任だとは思ってる。でも、やっぱり...宏輔...なんだって」
「無責任すぎます」
「ごめん」
「ムカつきます」
「ごめん」
「...俺のこと振り回して...最低です」
「...ごめん」
涙がでてくる。
「でも...心が揺れ動きそうで今怖いです...」
先輩のこともう好きじゃないはずなのに。
「先輩のこと諦めたはずなのに...」
先輩が黙り込む。
...先輩は今どんな表情をしてるのだろうか。
「...完璧にお前振り向かせるように俺...頑張るから」
そういうと脱衣室からいなくなった。
...先輩のそのセリフが頭から離れなかった。
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