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窓から差し込んだ日の光が眩しくて、重たい瞼を少し持ち上げる。
………ん…、あれ………あさ…?
いつの間に寝てしまったんだろうか……。
なんか、重……
よく見ると、直ぐ傍で寝息を立てている夜人さんの腕が、僕を包み込む様にして乗っかっていた。
「あ…………そっか…」
あれからの記憶があまり無いけど、少し後ろがヒリヒリする…。
ーーーーーグゥ〜……。
眠っている夜人さんのお腹から盛大な音が聞こえてきた。
無理もない。そういえば昨日の夜何も食べてなかったもんね…。
起こさない様にそーっと布団から抜け出し、できるだけ腰に体重を掛けない様にゆっくり立ち上がった。
まだ昨日のことが夢みたいに思えて、半分ぼーっとしたまま朝食の支度を始めた。
卵焼きを焼き始めた頃、後ろで何か物音が聞こえた気がしたので、振り返るとうつらうつらしている夜人さんが立っていた。
「…はよぅ…」
「おはようございます。…ふふっTシャツ逆になってますよ?」
「ん…」
なんで僕が手伝ってるんだ…寝癖もすごいし。なんか、早起き苦手な子どもみたい…
考えだすと可笑しくて笑みが溢れた。
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「身体、平気?」
「?あ…大丈夫ですっ。…ちょっとびっくりしたけど」
「!も、申し訳ない…」
「ふふっ冗談です。」
そんな他愛も無い話をしながら朝食をとった。
よかった、割と普通に話せてる。
食事を終えて学校に行く支度を始めると、夜人さんが向こうから近付いてきた。
「…荷物結構あるんだね。駅まで大変じゃない?」
「んー、まぁ重いですけど慣れました。……あ!夜人さん、、来月の第1土曜日って何か予定有りますか…?」
「ん…いや無いと思うよ」
「本当ですか!あの、、もし良かったらなんですけど…うちの学校の学祭があって、一般の方も入れるんですけど…夜人さんもどうかなーって」
「へぇ〜!楽しそうだね。行ってみたいな」
夜人さん、来てくれるといいな。
身支度を済ませ家を出ると、夜人さんに見送られながら学校へと向かった。
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