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そのあと少し渋っていたけど、何とか部屋に上がってくれた。
「あ、そこ座っててくださいっ。今作りますから。」
夜人さんは、きょろきょろと少し落ち着かない様子だったけど、構わずご飯を作り始めることにした。
「旭クンはヘアピン集めてるのかい?」
ん? あ…、昨日寝る前に引っ張り出して棚の上に大量に置きっぱだ!
急いで駆け寄り、乱雑に引き出しに押し込んだ。
やばい、さっきは免れたけど、今度は絶対気持ち悪がられる。男が可愛いヘアピン買い漁ってる…って…………。
「あ、見ちゃダメだった感じかな、ごめんね?でも、凄く綺麗なヘアピンいっぱい持ってるんだね!」
「…気、もち悪いですよね。。」
「何が??いいと思うよ。旭クン、良く似合ってるし。」
え、これもいいの? 似合ってる…って。
言って欲しかった訳じゃないけど、今まで一回も言われた事ない言葉を、夜人さんは何気なしに言ってくれる。
そのどれもが僕には優しく温かみのある言葉だった。
「あっ、旭クン!ガスついたままっ!」
「はっ!やべぇっっ!!」
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