アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
32
-
「あの、夜人さん。ご飯出来ました。」
「あ!わかった。ちょっと待って、ここだけ……」
絵はもうほとんど終わりに近づいていた。
「…すごく綺麗ですね…!」
「ふふ、ありがとう。…よし、休憩っ」
テーブルに並べられた料理の前に滑り込むように座ると、目を輝かせて此方を見た。
ほんとに待てをするわんちゃんみたいだな……。
「ど、どうぞ」
「いただきます!」
「あ、そんな急いで食べたら喉詰まりますよっ」
「大丈っ、むぐっ?!」
ほら言わんこっちゃない!
すかさずお茶を差し出した。
ハラハラするなぁ、もう…。
「あはは、つい美味しくて…。」
「誰も盗りませんから、ご飯くらいゆっくり食べてくださいっ」
その後も少しハラハラしながら、なんとか夕飯を終えた。
「ふぅ…お腹いっぱい。ご馳走様でした」
「すごい食べてましたけど…大丈夫ですか?」
「うん。………あ!そいえば、ロールキャベツ!すっごく美味しかった」
「あ……ほんとですかっ?よかった…。」
「俺、ロールキャベツ大好きなんだ。」
「そうだったんですか?」
知らなかった…。
大好きな夜人さんだけど、僕が夜人さんについて知ってる事なんて指で数えるほどしかなくて…、だから些細なことでも知ることができて凄く嬉しかった。
嬉しくて……自然と頬がゆるんでしまう。
「…じゃあ、また作ります。もっともっと、美味しいって言ってもらえるように」
「旭くん…」
「わっ、」
腕を掴まれ、同時に体を引き寄せられた。
「よ、るひとさ「ごめん旭クン、キスしていいかな」
はい???え、な、なんで急に許可取るんですかっっ?
逆に恥ずかしくて、なかなか声が出てこない。
「…は、…は、いっ」
時間がゆっくりになったみたいに、夜人さんの顔が近づいて、唇が重なった。
わっ、…舌入って……。
「ん…ん、っは……ぁ…」
夜人さんの舌が、出たり、また絡んだり……、その感覚がたまらなく心地良くて。
体が痺れたように力が抜けていき、そのまま、押し倒される形になっていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 70